【チェコ】人気のローカルビール
2022年10月10日
ウーニェティツエはプラハからバスで30分ほど行った小さな村です。
実は私が家族とともに最初に住んだところなのですが、ここに16世紀にさかのぼるビールの醸造所跡がありました。社会主義のときから閉鎖されたままだったのです。
そこが復活したのは2011年のこと。歴史ある醸造所だけに、ちょっとしたお祭り騒ぎでした。チェコにはすでに醸造所がたくさんあるのに大丈夫かなと思っていたら、あれよあれよというまに人気のビールとなり、取り扱うホスポダ(飲み屋)も増えました。
人気の秘密は昔ながらのチェコビールを感じさせるからではないかと思います。その理由がラベルにある「無濾過」です。社会主義のころのピルスナー・ウルケルは澱が瓶の底に溜まっているくらいで、強い穀物臭がしたものです。
チェコビールの味は昔と大きく変わったというと多くの人は不思議な顔をするのですが、ウーニェティツエのビールを飲むと少しわかってもらえるかもしれません。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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国によっても違うビールの味。
更に地域により作る時代により
変わりゆくビールの味。
凄い気になります。
日本のビールとの違いを味わってみたいものです。
杏 | 2022年10月10日 08:55