【スロヴァキア】選挙の季節
2022年10月31日
10月29日にスロヴァキアで地方選挙がありました。ブラチスラヴァの場合は市長と区長、それに市議会議員を選びます。
長期滞在者には外国人でも地方選挙の選挙権はあるらしい（国政選挙にはない）と知ってはいたのですが、実際に通知を受け取るのは今回がはじめてでした。
回覧板のようなＡ４の紙に住所がプリントされているだけのもので、ずいぶん簡易なものでした。会場が指定され、そこに出向く仕組みは日本と同じです。
圧倒的にちがうのは選挙活動。大きなポスターを壁に貼るだけで、選挙カーを使った演説などはありません。その一方でSNS上に現職の醜聞を対立候補が流してそれに応戦するなど、なかなかのドラマもあります。そんなちょっと「田舎」っぽいところがブラチスラヴァらしさかもしれません。
チェコでもそうでしたがスロヴァキアでも政治家が暮らしの身近にいて、大統領や首相、大臣もときどき間近で目にする機会があります。区長ともなると道を箒で掃いたり、なにかと表に出て活動し、その姿を多くの人が目にしているので、60代の現職が有利な面があるかもしれないと思って見ていましたが、選ばれたのは30代の若い区長でした。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」（白水社）や「プラハ カフカの生きた街」（パルコ出版）などの著作がある。
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