【スロヴァキア】近所の風景
2022年11月28日
たぶんブラチスラヴァを訪れる観光客のほとんどは旧市街の宿を取り、あたりを散策したりレストランに行ったりして、次の目的地に行くのかと思います。
でも、住人の多くは旧市街に行くことはあまりないように思います。たまに行くと歴史を感じさせる建物を見て、この街も意外に古いんだな、ローマ時代にさかのぼるからななどと考えたりします。
実際のこの街はとくに戦後、旧市街の周辺部を広げるようにして新たに造成され、あるいは点在する集落を取り込んで市域を拡大していきました。私の住む地区もそのひとつです。
13世紀にさかのぼるカトリック教会があるほか、古くからの家は間口は狭いが奥行きが驚くあり、かつて農家だったのがわかります。前に細長い家屋敷が建ち、奥に畑がありました。
そうした戸建て住宅の周囲に、社会主義のときに建てられたパネラークと呼ばれる団地があるのが典型的な街並みです(=写真)。宿泊先を旧市街から離れた場所に探すと、街の素顔が見られると思います。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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建築から、過去を知る。
そういう見方が有るのですね…。
確かに中心部は観光用にもかなり形が、実際の生活の形をなしていないのかもしれませんね!
旅の参考になりますね!
杏 | 2022年11月28日 10:33
1980年代は中心部には暮らしがあったのですけど、ずいぶん様変わりしました。
増田 幸弘から杏への返信 | 2022年11月28日 16:34