【ハンガリー】湖畔の別荘
2023年7月31日
バラトン湖周辺でおもしろいのが、別荘建築です。湖を一望にできる急な斜面に建っているのですが、趣向を凝らしたものが少なくありません。
とりわけ目を惹いたのが、屋根ばかりか壁面まで、茅で葺かれた家です。茅葺きはハンガリーの田舎に行くと見かけるのですが、全面に施されているのは珍しいかもしれません。伝統的な手法を使いながら、設計自体はとてもモダンな点にも驚かされました。
別荘として利用しているのか、定住しているのかはわかりませんが、こうした建物を見るたび、どんな人が住んでいるのだろうと、興味が湧きます。ここまでやるのだから、やはり建築に相当こだわりがあるのでしょうね。
ほかにも庭で楽しそうにBBQをしているところ、急で長い階段を上らないとたどり着けないところ、夫婦で洗濯物を干している庶民的なところなど、見ていて飽きません。別荘なんてちょっと贅沢な感じもしますが、社会主義の時代はいまより身近で、その名残も感じました。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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