トーシンゴルフトーナメント

カメラ用のレインコート、土砂降りの日はカメラの故障も頻発。

　只今、梅雨の真只中。ホントこの時期の撮影は辛いものだ。我々ゴルフフォトグラファーにとってこの時期は最悪。自分のレインウェアにカメラの雨対策・・・なんでもこの蒸し暑さが嫌だ。気温も高いためレインウェアを着ると中は汗でベタベタ、いっそのこと雨に打たれたほうが良いと思えるくらいだ。この記事がアップされる頃には梅雨明けしていると思われるが、昨年のようにグズグズではなくサクッとした梅雨明けを願いたいものだ・・・。

　降り続く雨の中トーシンゴルフトーナメントへ行ってきた。地元名古屋の企業“（株）トーシン”がスポンサーになり今年新設された新しいトーナメントだ。会場はトーシン所有のトーシンレイクウッドゴルフクラブ。伊勢自動車道久居ＩＣから30分くらいの所にあり榊原温泉の近くだ。

トーシンの契約プロでもある薗田峻輔、前週ミズノクラシックで優勝した勢いで2週連続優勝かと思われたが…結果は2位。

　初日から大荒れの天気に悩まされたトーシントーナメント。1日目は雷雨のため中断が続きサスペンテッド、前週優勝の薗田峻輔などまだスタートさえしていない選手もいる状態。2日目、前日の残りをこなし第2ラウンドスタート。最終組のスタートは17時30分スタート後しばらくして日没サスペンテッド・・・かなり厳しい状況に・・・。

　3日目は一日中雨、この日も前日の残りをこなした後、第3ラウンドを強行しなんとか終了したらしいが（私は行ってません）。池田勇太いわく“こんなんでやるのぉ・・・”という状態だったというが、サスペンテッドは避けたかったのだろう。などなど大荒れの天気だった訳だが私が取材したのは2日目と最終日、3日目はたまたま取材申請していなかったのでお休み・・・ラッキー♪。ちなみに最終日は曇り時々晴れ、雨の後晴れたので湿度が高く不快指数100％蒸暑い1日だった。

　で、試合の方は・・・第3ラウンド9バーディ1ボギーの猛チャージで池田勇太が首位に、4打差2位に薗田峻輔。前日首位の上井邦浩はトップと8打差5位タイに後退。最終ラウンドは池田、薗田の争いに・・・。

これで優勝を確信できたか？16番、バーディを決めガッツポーズの池田勇太。

　最終日、首位スタートの池田勇太“25アンダーで勝ちます”と勢いよく出て行ったというが、2番でボギー、続く3番でダボ・・・その後も出入りが激しく12番ボギーで薗田に1打差と迫られ“優勝できるかな？”と思ったらしいが、薗田の13、14番の連続ボギーに助けられ？16番バーディ、ガッツポーズ。辛くも逃げ切り大会初代王者に。

　2年前、このコースで開催されたチャレンジトーナメント「トーシンチャレンジ」で2位に入った。その縁で昨年一年間トーシンとスポンサー契約を結びプロ活動の足がかりをつかみ、年間4勝という大活躍をみせた。その思い入れのあるコースとスポンサーの大会での優勝はさぞ感慨深いものだったのか？優勝スピーチでは“自分にとっての原点であるこの場所で、優勝できたことを誇りに思う、今年さらに2勝3勝できるように頑張りますと”ファンに誓った。トーシンにも十分な恩返しができたことだろう。

　インタビューで薗田について聞かれると“若い選手らしからぬゴルフをするなぁと思った。振っていくところは振っていくし、抑えるべきところは抑えていく。パターも決めるところは決めてくる、良いプレーをする選手だなぁと思った”という。今年の目標は4勝以上？賞金王は？と聞かれると“年末になったら聞いて”だって・・・。