【スロヴァキア】常備される日本酒
2023年1月23日
1980年代はじめ、パリの日本食材店で日本酒の一升瓶がショーウインドーに恭しく売られているのを見たことがあります。
日本酒は長らく特別な位置づけにあり、「飲んだことがないけど、どんな味がするのか」とよく聞かれました。なんとなくウォッカとかそういうものを想像していたようで、実際に飲んでもらうと「甘い」と言われることが多かったです。
それならと焼酎を出してもどうもピンと来ていなさそうだというのが正直なところで、飲み慣れていないのが大きかったように思います。10年ほど前はたしかにそんな状況でしたが、日本料理の店がスロヴァキアやチェコにも増えたのもあってか、いまではスーパーにいくつも常備されるようにまでなりました。
銘柄は「獺祭」や「菊水」などでバイヤーのこだわりを感じます。おいしいと感じたらまた飲んでみようと手にするでしょうし、その繰り返しが定着することだと日本とワインの関係を振り返っても思います。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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日本酒の品評会に、海外からのバイヤーが物凄く熱心に品定めしているのをテレビで見たことが有りますが、スロヴァキアにも浸透しているとは、嬉しいですね!
日本は景気の面でも、最近は本当に落ちていて、誇れるものは何だろうと考えると、やはり昔乍らのこだわりの職人さん達の地道な努力の品だったり、技だったりします。
日本は今、振り返り転換を図るべきかと思います。
しかし、日本酒の独特の良さを分かるのは、ありがたいですね。
獺祭ほんとに美味しいです。
杏 | 2023年1月23日 11:34
おいしい銘柄から入ると定着していくかもしれませんね。
増田 幸弘から杏への返信 | 2023年1月23日 15:15