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コラム カメラマンが行く!プロゴルフトーナメント

AbemaTVツアー ディライトワークスASPチャレンジ 2019

AbemaTVツアー ディライトワークスASPチャレンジ 2019

 9月3日から「ゴルフ5レディス」を撮影。その後、名古屋には帰らず11日から始まる新設のAbemaTVツアー「ディライトワークスASPチャレンジ」に備え、隣の栃木県宇都宮市に移動。中二日なので、名古屋に帰るより時間経費ともに無駄がないのだ。1日画像整理などで過ごし、火曜日にディライトワークスの会場である益子入り。その後も3試合出張が続き、やっと原稿の書ける時間ができた。

太平洋クラブ益子PGAコース、朝の18番ティー付近。この時間帯が一番美しい。

太平洋クラブ益子PGAコース、朝の18番ティー付近。この時間帯が一番美しい。

 今回は太平洋クラブ益子PGAコースで開催された「ディライトワークスASPチャレンジ」からお届けしよう。「ディライトワークスASP」。ん?馴染みがないかもしれないが、ディライトワークスはゲームの企画開発会社だ。ASPとは「Athlete Support Program」のこと。日本から世界を目指すアスリートを支援する取り組みだ。現在ディライトワークスが展開するTeam DELiGHTWORKSには男女15名のプロゴルファーが所属する。
 そのメンバーから今大会、諸藤将次、大岩龍一、光吉佑樹、山名英統の4名が出場。大会を盛り上げた。
 ゲーム企画開発会社がなぜゴルフ界に参入するのか?HPには「多くのプロゴルファーに活躍の場を提供し、ゴルフファンにプロの素晴らしい技を間近で見ていただき、応援する気持ちを少しでも後押しできることを目標に、ディライトワークスASPチャレンジを開催」とある。一昔前に比べると環境は整いつつあるが、他のスポーツに比べるとゴルフはまだまだという感じ。その中でも女性ファンの開拓は必須。その取り組みの一つとしてハウス内に女性限定カフェテリアを設置。他にも抽選会やキッチンカー、フォトセッションなどギャラリーサービスも豊富だ。入場無料な上に食事券付き、ギャラリーバスも運行された。まだ初回とあって大会の知名度も低いためか、ギャラリーの来場もイマイチ?色々課題も多いようだが次回に向け期待したい。

賞金パネルとトロフィーを手に笑顔のハムジョンウ(ハムちゃん)。

賞金パネルとトロフィーを手に笑顔のハムジョンウ(ハムちゃん)。

 初日1ラウンド目は午前中順調に進んでいたものの、午後2時頃突然の雷雨に見舞われ土砂降り。サスペンデッドに…。翌日7時再開。玉城海伍とドンファンが首位タイで並び第2ラウンドへ。第2ラウンドはドンファンと、ハムちゃんことハムジョンウが11アンダーで首位に並んだ。
 最終日第3ラウンドは、首位タイスタートのドンファンが5番から4連続ボギー。早々に優勝争いから脱落。それを尻目に、同じ首位タイ発信のハムジョンウと、1打差10アンダースタートの杉山知靖がバーディーを重ねる。杉山は10番から4連続バーディー。13番でハムを捕らえ、16アンダー首位に。しかし17番で痛恨のボギー。ハムと並び15アンダー首位タイで迎えた18番は互いにパー。プレーオフに縺れ込む。プレーオフ1ホール目。先に打った杉山のボールは右ラフへ。ハムのティーショットはフェアウェイ右端。杉山は2打目をグリーン手前のバンカーに入れ、3打目を寄せられず2パットボギー。ハムの2打目はピン奥5mへ。「かっこよくバーディーフィニッシュ」を狙ったバーディーパットは1mオーバーしたが、難なく返しのパーパットを沈め優勝を決めた。ハムは今期チャレンジ2連勝。目標はアメリカのPGAツアー。「先ずは日本ツアーでがんばります」。
 印象的だったのは杉山の悔しそうな表情だ。表彰式が終わった後、一人クラブを持ち18番グリーンへ向かい、バンカーショットからパットまで敗戦の原因を究明していた。まだこれからの26歳。この努力が報われる日が来るに違いないと願う。

「めんめん」の羽根付き餃子。餃子を“枚”で数えるのが分かる気がする。

「めんめん」の羽根付き餃子。餃子を“枚”で数えるのが分かる気がする。

 益子に移動するまでの間、宇都宮泊だったため「宇都宮餃子」を初体験。宇都宮は餃子の消費量日本一なのだ。25年ほど前に餃子の街としてテレビで取り上げられて以降全国区になり、今や観光グルメとしても欠かせないものになっている。宇都宮市民にとっても“おやつ”みたいなものなのだとか。事前情報がまったく無いためネットで検索。すると羽根付き餃子「めんめん」というお店が出てきたので行ってみた。店の壁には「おいしい餃子の食べ方」なる案内が…。餃子2枚を注文(なぜか餃子は“枚”で数えます)。しばらく待つと待望の餃子が登場。おお。。。なんと板の様な大きな羽根が。…枚で数えるのも納得の外見。まずは“指南書”に従い、何もつけずにそのままで。味はクドくなくてあっさり系。あふれ出す汁は肉汁ではなく、ガラスープだとか。ぱりぱりの羽根がいい感じ。羽根だけでビールが飲めます。

 宇都宮にはもう1つ有名なご当地グルメ「宇都宮焼きそば」がある。めんめんのすぐ近くにある焼きそば店「石田屋」へ行ってみた。私の地元名古屋では焼きそばといえばお好み焼きのサイドメニュー的な感覚だが、ここ宇都宮では焼きそば専門店が多い。メニューは8品あり、その中から「石田屋特製ミックス」を注文。具材は肉、ハム、キャベツに目玉焼きが乗っている。ハムは名古屋ではあまり見ない具材だ。麺は太麺、味は意外にサッパリ系で素朴な味。特製ソースが絶妙です。ボリュームがあるがペロリと食べられてしまう。多くの飲食店を取材していつも思うことだが、インパクトのある味より素朴な味が長く愛される理由なのだと思う。味にインパクトがあると飽きやすい。

巨大な狸が目印の「益子焼窯元共販センター」。左奥が共販センターです。信楽も狸で有名だが、益子も狸なんですねぇ…。どちらの狸も似ています。

巨大な狸が目印の「益子焼窯元共販センター」。左奥が共販センターです。信楽も狸で有名だが、益子も狸なんですねぇ…。どちらの狸も似ています。

 この後、益子に移動。宿泊は真岡だが一度会場に挨拶に行くのを兼ねて、ちょっぴり益子観光に。焼き物マニアの私にとって本日一番の目的は益子焼。あまり時間はないが、まずは「益子焼窯元共販センター」へ行くことに。ま、ここへ行けば益子焼の全容は分かるだろうと…。
 益子に窯が開かれたのは江戸時代末期。笠間の陶芸家大塚啓三郎が益子に移住し、窯を築いたのが始まりだといわれている。なるほど数年前に訪れた笠間と同じく、色々な作風や産地の特徴がある。萩、信楽、織部、志野…。笠間と同じく全国から作家が集まり、色々な作風を展開しているようだ。
 聞くところによると、近年益子ではあまり陶土が取れないらしく、全国の産地から土を購入しているのだとか。もともと益子の土は砂気が多く繊細な小物には向かないらしいが、その点信楽焼に似ているのだろうか?入口の巨大狸だけではなく、センター内では狸の置物を沢山売っていた。私自身今まで「益子=絵付け、ぼってり」のイメージがあり、絵付け物があまり好きではないため益子のコレクションはなかったのだが、ここに来て益子焼のイメージが変わった。作家の一点ものの、ぐい呑を1つ購入した。

炉庵の「十割そば(天ぷら付)」。つなぎ無しのそば粉100%の蕎麦は香りがいっぱい。

炉庵の「十割そば(天ぷら付)」。つなぎ無しのそば粉100%の蕎麦は香りがいっぱい。

 私は焼き物も大好きだが蕎麦も大好物。益子は水はけの良い土地柄から蕎麦の産地としても有名。まだ少し時間があるので、お昼に行けなかった益子蕎麦の店「炉庵」へ。炉庵さんは無農薬栽培に加え、製粉・保管方法にもこだわっている。「手打ち十割そば(てんぷら付)」を注文。「十割」つなぎ無しのそば粉100%の蕎麦は香りがいっぱい。新蕎麦の出る10月に行ってみたかったなぁ…。この記事がWebにアップされる頃には新蕎麦が食べられる季節になっているだろう。炉庵さんには名物「ビルマ汁」なるものもあるらしい。来年また益子を訪れることがあれば、少し深く探ってみたいと思う。

2019年10月30日

コラムフォト

取材担当プロフィール

山之内 博章 やまのうち はくしょう (はっちゃんと呼ばれています。)
1967年2月24日名古屋市生まれO型の魚座です
ゴルフフォトグラファーをやってますが、他に人物や商品も撮ります。
特技?なんだろ?カラオケは大好き。